同じ葬儀の価格でもその値段は一桁以上違うことも

葬儀の価格は安いものであれば10万円ほど、高いものになると数百万円のものもあります。同じ葬儀であるのにどうしてここまで価格に開きがあるのでしょうか。
それは同じ葬儀と言っても形式によって異なり必要なものが変わってくるからです。そのため数百万円のものが不当に高いというわけではありません。

葬儀の費用の中で差が大きいものは

費用を大きく変化させるものとして、式場の利用費、祭壇の設置費、香典返しの費用や飲食宿泊費などがあります。
式場の利用費用は利用する式場の規模などによって異なります。多くの式場は民間の業者が建設したものです。そうした施設の場合、価格は業者ごとに設定されているので同じ規模の式場であっても利用料金に大きく差があることがあります。
一方公営の式場の場合、特別な施設・機能などはありませんが利用しやすい価格設定になっていることがほとんどです。

祭壇の中には無料の祭壇も

祭壇の設置費用も葬儀の価格を大きく変化させる要因のひとつです。たとえば非常に価格の安い直葬の場合、葬儀式場も利用せず祭壇の設置もしないため価格が非常に安くなります。
祭壇は葬儀を行う際に正面に設置するものです。遺影などを飾り、仏教式の場合には祭壇の前に焼香台を置くのが一般的です。葬儀を行っている最中に最も人の目が集まりやすい場所であるため、葬儀式場そのものに次いで葬儀の雰囲気を左右するものです。
祭壇は最も安いものの場合、公営の式場では常設のものを利用することで無料になることもあります。一方非常に幅の広い生花祭壇などの場合には高額の祭壇設置費用がかかることがあります。

香典返しや食事代、飲食代などは人数が多ければ多いほど高額に

香典返しの費用・飲食宿泊費は葬儀に参列した人数分だけかかってきます。遠方から来た親族の方やその親族の方との食事の費用、精進落としの費用がかかることになります。また一般参列者の方が参列する際には通夜ぶるまいの費用や香典返しの費用がかかることになります。一般参列者の方に関する費用はたいていの場合香典で賄うことになりますが、親戚の宿泊費・飲食代などは喪主の持ち出しになることもあります。
葬儀で確実に必要なものは棺や骨壺などの火葬に使うものだけです。そのため多くのものを利用すればそれだけ費用は高くなります。
どこまで盛大な葬儀にするか、どこからはみすぼらしく感じるかはそれぞれの家と喪主によります。そのため、葬儀の価格は20万円でも高いという人もいれば100万円でも安いという人もいるのです。