葬儀を行う場所 そのメリットとデメリット2
宗教施設を借りての葬儀
宗教施設で葬儀を行えるメリットは自宅や集会所・コミュニティセンターとは異なり、日常空間とは異なる場所で葬儀を行える点です。多くの宗教施設は葬儀を行うための専用の場所が用意してあることもあります。またその施設の運営者との関係性によっては比較的低料金で利用することができることもあります。また、葬儀に不可欠な祭壇が用意されていることもあるため、祭壇の設置が必要なくなることもあるためそうした場合には大きく葬儀の料金を削減することができます。
問題点としてはその施設の利用にあたって、運営している宗教者と関係性がなければ使用が難しいという点です。
最近では寺院などで葬儀式場と同じように料金を払うことで利用することができる施設もあります。そうした施設は宗教施設というよりもむしろ葬儀専用の式場と考えた方がいいでしょう。
現在最も人気のある葬儀式場での葬儀
最近最も葬儀が行われるのが多いのが葬儀専用の式場です。葬儀専用の式場には業者が運営している民営のものと公営斎場の中に併設されているものがあります。
前者の場合には単純に場所だけを貸し出している場合とその業者で葬儀を行うことで利用できるものがあります。一般的に葬儀を行う場所の中では最も利用料金が高くなる傾向にあります。
利便性が高く葬儀に向いている葬儀式場
しかし、その施設は葬儀のために作られた施設であるため、葬儀を円滑に運ぶことができる点が魅力です。中には宿泊設備を併設している施設も多くあり、通夜から葬儀までの間その葬儀式場の中に滞在して全てを行うこともできます。また民営の斎場の場合、自動車でのアクセスが良い場所にあり大型の駐車場がある場合や駅などのすぐそばで交通機関で簡単にアクセスできる場所にあることが多いです。そのため弔問客の方が多い一般葬を行う場合や遠方から来る親戚の多い家族葬の場合にはこういった交通の便の良い葬儀式場を選ぶのも良いでしょう。
葬儀式場の中には公営の葬儀式場もある
また最近では公的な火葬施設である斎場の中にも葬儀専用の式場がある場合があります。式場の有無や施設の設備については自治体や斎場によって異なります。また北海道などの場合、公営の斎場には葬儀式場が併設されていないということもあります。
自治体にある公営斎場に葬儀式場がある場合には利用を検討してみるのも良いでしょう。公営斎場の利点は同じ葬儀専用の式場であっても民間の斎場と比べると利用料金が安いことがあります。当然のことではありますが、民営の斎場の方が施設が整っていることが多いですが、葬儀専用の式場であるため葬儀に必要な設備は全てそろっています。また中には宿泊可能な施設もあります。そうした場合、お通夜から葬儀、火葬まで同じ場所で行うことができるため遺族や喪主の方にとっては非常に利便性が高いと言えるでしょう。
公営の葬儀式場は火葬施設に併設されていることがほとんどです。その施設の性質上住宅街や都心部から離れた場所に建てられていることが多いため交通の便が悪く多くの人が訪れる一般葬にはあまり向かないかもしれません。また多くの人が利用を希望するため時期によってはなかなか斎場の予約を取ることが難しいでしょう。
葬儀の規模や形式に合わせた式場の選択を
葬儀を行う場所は遺族や喪主の方が自由に選択をすることができます。どの場所を選択しても当然メリットとデメリットがあります。少人数の家族葬を行うのであれば小規模な葬儀スペースで大規模な一般葬を行うのであれば大規模な葬儀スペースを利用するのが良いでしょう。その中でも近年は葬儀専用の式場を選択する人が非常に多くなっています。その背景には葬儀は葬儀専用の場所で行った方が他人に迷惑をかけないという常識が浸透したことや多くの葬儀業者によって葬儀式場が一般的に普及していき多くの人が葬儀は葬儀専用の式場でと考えるようになったことがあるでしょう。