葬儀を行う場所 そのメリットとデメリット1

葬儀を行う場所にはどのようなものがあるか

現在、葬儀を行う場所にはさまざまな場所があります。昔は自宅で行うのが一般的でしたが現在ではほとんどの葬儀が葬儀専用の式場で行われています。
自宅のほか、集会所やコミュニティセンターなどの地域の施設、寺院や教会等の宗教施設や葬儀専用の式場などさまざまです。
それぞれの場所とそのメリット・デメリット、そして適した葬儀の形式についてここではまとめていきます。

最近では行われることが少なくなってきた自宅葬

以前は非常に多くの葬儀を行っていた自宅。最近では自宅で葬儀を執り行うことは非常に少なくなってきました。その理由としては自宅で葬儀を行うデメリットと密接な関係があります。まずひとつは自宅で葬儀を行う場合、不特定多数の人が自宅に出入りをするため、家をそれだけ多くの人が訪れても問題のない状態にするのが大変だということがあります。また場合によっては盗難などにも注意しなければなりません。
また、戸建てであっても集合住宅であっても周辺の住民から快く思われないこともあります。特に集合住宅の場合には建物内に遺体を持ち込むこと自体が禁止されている場合もあるため注意が必要です。また棺の持ち込みの際に自宅に入らないことなどもあるため注意が必要です。

自宅で葬儀を行えば式場の利用料は無料

自宅で葬儀を執り行うメリットは費用がかからないという点と故人の住み慣れた場所で葬儀を執り行えるという点です。
参列者の多い一般葬にはあまり向かず、遺族のみなどの非常に少人数で葬儀を行う場合にはスペースが十分に取れるため、費用面を抑えて葬儀することができます。

最近では少なくなってきたが地域の施設の利用も可能

集会所やコミュニティセンターで葬儀を行うこともあるでしょう。集合住宅などで葬儀ができない場合にその集合住宅の集会所や学区のコミュニティセンターなどで葬儀を行うことがあります。
集会所やコミュニティセンターで葬儀を行うという光景は最近では都市部ではあまり見られなくなってきました。こうした集会施設で葬儀をするメリットは利用料金が安いこと、そして自宅から近い場所で葬儀を行えるという点です。自宅とは違い、搬入経路が広いため棺が入らないなどということはありません。
集会所やコミュニティセンターはその施設によってサイズが異なりますが、そこまで大きな施設は少ないでしょう。家族葬や小規模な一般葬を行う分には十分なサイズと言えますが、弔問客が多く訪れる一般葬の場合には十分とは言い難いでしょう。また自宅の場合と同様に普段の生活で使う空間で葬儀を行うことを好まない人もいます。そのため場所によっては葬儀を行うことを断られることもあります。