7割以上の葬儀が行われている斎場とはどんな施設か

最近の葬儀は「斎場」で行われている

最近では葬儀の7割以上が斎場で行われています。「斎場」というのは葬儀を執り行うための施設のことです。さまざまな呼び名があり「葬儀式場」「セレモニーホール」「葬儀会館」などさまざまな名称ですが、これらは全て「斎場」のことを指しています。
斎場という名が好まれたのは、施設に葬儀などの死を連想させる言葉が含まれていないからでしょう。
公的な施設の場合、斎場もしくはホールという名称が使われていることが多く、その前に冠として所在地や自治体の名称がついていることが多いです。

葬儀式場としての斎場には葬儀を行うための部屋がある

斎場の施設というのは全て一律なわけではありません。葬儀そのものだけでなく葬儀に関連する設備が付随している場合も多くあります。
葬儀式場として必要なのは葬儀を執り行うための部屋です。葬儀を執り行うための祭壇が常設されていたり、また祭壇を設置することができるスペースが用意されています。式場のキャパシティはまちまちですが、小さなところでは20人ほど大きなところになると200人ほど収容することができます。

葬儀に付随するさまざまな機能を持っている斎場もある

そのほかの施設として通夜から葬儀まで親族が寝泊まりできるように布団などが用意されている場合もあります。小規模な式場の場合、祭壇を祀る部屋が畳になっていて、そのまま自宅のように、食事、葬儀、仮眠を同一の部屋で行うこともあります。最近ではバリアフリーなどのため、式場そのものが土足で入れるフローリングとなっており、寝泊まりできるような親族の仮眠室は別室になっていることが多いです。
また、仮眠室(親族控室)の設備に関してもまちまちで、民間の斎場の中では祭壇の置かれている部屋のすぐそばに別室で設けられていることや別フロアに親族一同が宿泊できるよう宿泊施設がしっかりと整っていることもあります。中には一流ホテルのような設備が用意されていることもあります。
一口に斎場といってもその施設ごとに特色があり、その施設によって利用料金もことなりますのでそれぞれの状況に合わせた斎場を選択することが大切です。

火葬施設しかないため葬儀が行えない斎場もある

斎場に関して気を付けなければならないことは、そもそも葬儀式場がない斎場が存在するということです。斎場はもともと火葬場の別称として広がっていったものです。そのため、自治体などが運営している公営斎場は火葬施設のみという場所も多くあります。最近では葬儀専用の式場への需要の増加から火葬施設に併設して葬儀式場がある斎場も多くあります。特に斎場の規模が大きい場合には葬儀式場が併設されることが多い傾向にあります。