言葉のサイズとしての大きな葬儀・小さな葬儀

小さな意味での葬儀=お葬式全体

葬儀に関する用語は知っているようで実は詳しくは知らないものです。ここではそんな葬儀に関する用語を説明していきます。
まず「葬儀」という言葉ですが、これは一般的に使われる「お葬式」という言葉とほぼ同じ意味として使用されることがあります。しかし、実は「葬儀」という言葉には大きな意味での「葬儀」と小さな意味での「葬儀」があります。

「お葬式に出席する」は何に出席すること?

大きな意味での葬儀は「お通夜」から始まり「告別式」もしくは「火葬」までの一通りの式全部を含んだ言葉です。この場合、「お葬式」という言葉とほぼイコールで言い換えることができます。知り合いのお葬式に出席する、と言った場合、基本的には告別式に出席して焼香をすることを指しますが、場合によってはお通夜に出席して焼香をすることも指すことがあります。

葬儀は亡くなった人に対する宗教的儀礼

一方で小さな意味での葬儀は、大きな意味での葬儀(お葬式)のひとつの式を指します。葬儀はもともと宗教的な儀式であり、亡くなった人があの世に行けるよう、あの世の住人であることを認定する儀式です。仏教では「引導を渡す」という言葉でも表現されており、宗教者によってあの世の住人であることが認定されます。葬儀の中で最も重要な儀式がこの葬儀であり、一般的には身内だけで執り行います。

葬儀の種類とその内容の違い

現在の葬儀は大きく、「お通夜」、「葬儀・告別式」そして「火葬」の3つに分けることができます。よく葬儀の形式にある「直葬」「一日葬」という言葉はこれらの項目を分けたものです。お通夜から全て行う形式のことを「二日葬」「一般葬」などと呼びます。「家族葬」と言った場合もこの形式に含まれることが多いです。
また「一日葬」と言った場合には「葬儀・告別式」と「火葬」のみで構成された葬儀のことになります。「お通夜」は二日あるうちの一日目であるため省略されています。
「直葬」もしくは「密葬」と呼ばれる形式の葬儀は「火葬」のみしか行いません。「火葬」のみと言っても単純に遺体を焼くだけでなく、炉前読経を含む場合もあります。