亡くなる前に葬儀に関する最低限のことを決めておく

まだ生きている間に葬儀の準備を行うのは縁起が悪いとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、葬儀は慌ただしい中で行われます。そのため葬儀の準備はできるだけ早く行っておくに越したことはありません。
また生きているうちに葬儀の準備を行っておいたり、お墓を作っておいたりすることは古くから縁起のいいこととされています。長寿への願掛けと言われており縁起が悪いことではないのです。
では、葬儀をするために何を決めておかなければならないのでしょうか。

決めておくべき三つのポイント ~喪主・場所・業者~

葬儀をするうえで決めておかないといけないことは、喪主を誰にするのか、葬儀を行う式場はどこにするのか、葬儀業者はどこに依頼するのか、の三つです。
喪主は葬儀における責任者です。葬儀を行うときには、故人の名前と並んで喪主の名前と続柄が書かれることになります。喪主は葬儀の責任者であるとともに故人の後継者でもあります。そのため最初に葬儀の責任者である喪主を決める必要があるのです。

葬儀を行う場所 ~葬儀式場・宗教施設・自宅~

葬儀を行う際には葬儀を行う場所を決めておく必要があります。葬儀を行う場所は一般的に、葬儀専用の式場、宗教施設、自宅に分かれます。その他の場所としてコミュニティセンターなどの地域の施設を使用することもあります。
現在最も多いのは葬儀専用の式場で葬儀を執り行うというケースです。宗教施設の場合には懇意にしている宗教や宗教施設が必要です。また、コミュニティセンターなどの場合、施設によっては葬儀に使用することを断られることもあります。葬儀専用の式場の場合には葬儀をすることを前提に作られているため、断られることはまずありません。

葬儀の形式 ~家族葬・一般葬~

現在の葬儀では前もって参列者が決まっている家族葬が多く行われています。結婚式などの場合招待客しか式に出ませんが、葬儀の場合は訃報を知った方が訪れることになります。
そのため訃報を知らせず家族やあらかじめ取り決めていた方だけが参列する形式を家族葬、通常の葬儀のように訃報を知った人が自由に葬儀に参列する形式を一般葬といいます。
この形式は葬儀の規模を大きく変えるため、自分もしくは家族の葬儀をするうえで非常に重要な要素になります。あらかじめ決めておくことで、あとで揉めることを防ぎ、またスムーズに葬儀の見積もりや準備をすることができます。

亡くなってから葬儀を執り行うまでの時間は意外と短く、あらかじめ取り決めておかなければ忙しさの中で思い通りにいかないということも起こりえます。葬儀について決めておくことは非常に大切なことです。縁起が悪いから、亡くなる前に決めるのは感じが悪いからと考えず、あらかじめ話し合いをして決定しておくようにしましょう。