葬儀を執り行うのは大変? どうして斎場や葬儀業者が必要なのか

かつては地域の行事として行われていた葬儀

かつて葬儀は自宅で行われることが多くありました。最近では自宅で葬儀を執り行う様子はほとんど見られなくなりました。
自宅葬を行っていたころには葬儀業者に依頼することなく多くの葬儀が執り行われていました。地域で葬儀を執り行う地域では地域の行事などが根強く残っており、古くからある祭りや地域の清掃活動、周辺の見守り活動などが盛んに行われていました。葬儀もまたそうした行事と同じように地域で協力して執り行われていたのです。

葬儀を行うにはある程度の人手が必要

葬儀を行うためにはある程度の人数が必要になります。挨拶をする喪主、受付をする人、またお金の管理をする人やもてなす人などが必要になります。
葬儀を自身で全て行う場合には更に司会をする人や出棺をするときの担ぎ手なども必要です。従来の地域で行う葬儀の場合には、住民それぞれに役割が決めてあり、その役割を全うすることで葬儀を潤滑に行っていたのです。実際に自身で葬儀の全てを用意してみようとした場合、人数面、さまざまな葬儀に関係のあるものを仕入れるという面、また円滑に式を進めていくという面で非常に困難だということが分かります。
そのため現在ではほとんどの葬儀が葬儀業者の手によって行われているのです。

葬儀を葬儀業者に依頼する方の多くは葬儀を式場で行うことがほとんどです。ひとつは自宅に多くの人を入れたくないという理由、もうひとつは葬儀業者に依頼する場合にはその葬儀業者が所有する式場で葬儀を行うことがほとんどだからです。葬儀業者としても自社所有の式場で葬儀を執り行うことは慣れているため円滑に葬儀を進めることができます。また、遺族の方としても安心して葬儀を執り行うことができるでしょう。

現在では公民館でなく、公営斎場も利用可能

葬儀式場を利用して葬儀したいものの、葬儀業者の式場はちょっとという方もいらっしゃるかもしれません。そうした方にお勧めするのが公営斎場です。公営斎場はおくやみに関する施設です。火葬を執り行う施設だけの場合と葬儀を執り行うための式場が併設されていることがあります。公営斎場は基本的に自治体が運営しているものですが、場合によっては複数の自治体によって共同で運営されていることもあります。
埼玉県にある埼葛斎場は春日部市・蓮田市・白岡市・杉戸町によって組織された埼葛斎場組合によって運営されています。同3市1町の住民であれば住民価格で利用することができます。
葬儀をしなければならないけれど場所が……、という場合には地域の公営斎場を利用してみるのはいかがでしょうか。