公から私へ変わっていく葬儀の歴史2

生活などの変化により葬儀が地域で行われなくなっていった

葬儀が地域を主体として行うものから、個人を主体にして行うものに代わったことによって、葬儀に関する考え方も変わっていきました。従来の一般葬と呼ばれる葬儀には社会的に告知する役割や教育的な役割が残っていたのに対して、現在の葬儀はそうではない役割が強く求められたのです。また告知して多くの方に訃報を知ってもらう、また地域として正しい形の葬儀を行うという役割を行う必要がなくなってきたということもそこにはあります。現在では高齢化が進み、多くの方が病院や介護施設などで亡くなっています。故人に知り合いが多く残っていない場合には訃報を知らせる方も少なく、またもともと住んでいた地域ではないこともあるため地域の葬儀を執り行えないことも地域と葬儀の関係が疎遠になっていった理由のひとつでしょう。

増加する家族葬、そのメリットは

現在の葬儀は家族葬がその割合の多くを占めています。家族葬というのは一般の参列者を断り、あらかじめ取り決められた葬儀の参列者のみで葬儀を執り行う方法です。家族葬の形式で葬儀を執り行うメリットは大きく分けて二つ。ひとつは参列者がいないため、故人を偲ぶということに集中できること。もうひとつは参列者の人数が確定しているため葬儀の手配をするときに依頼がしやすいという点です。
一般葬の場合には弔問客に対する対応を行わなければなりません。そのため遺族の方は葬儀の主たる目的である故人をゆっくりと偲ぶことができないというのが難点です。また、一般葬の際には弔問に訪れるであろう人数を予想して返礼品や食事の準備などをしなければなりません。また葬儀を執り行う式場の規模も人数に応じて考えなければなりません。

増加する家族葬、そのメリットは

現在の葬儀は家族葬がその割合の多くを占めています。家族葬というのは一般の参列者を断り、あらかじめ取り決められた葬儀の参列者のみで葬儀を執り行う方法です。
家族葬の形式で葬儀を執り行うメリットは大きく分けて二つ。ひとつは参列者がいないため、故人を偲ぶということに集中できること。もうひとつは参列者の人数が確定しているため葬儀の手配をするときに依頼がしやすいという点です。一般葬の場合には弔問客に対する対応を行わなければなりません。そのため遺族の方は葬儀の主たる目的である故人をゆっくりと偲ぶことができないというのが難点です。
また、一般葬の際には弔問に訪れるであろう人数を予想して返礼品や食事の準備などをしなければなりません。また葬儀を執り行う式場の規模も人数に応じて考えなければなりません。

家族葬のデメリット

反対にデメリットを挙げると、生前お世話になった人にあらためて挨拶をしなければならないという点です。
葬儀後というのはさまざまな手続きや納骨、法要の準備など多くのことを行わなければなりません。そうした状況で自宅に多くの方が弔問するというのは対応その他も含めて非常に大変なことでもあります。

葬儀式場の利用が増加しているのは葬儀が私的なものになっているから

現在、葬儀は個人で行うのが当然のこととなっています。葬儀は私的なものでありその形式に関しても個人の考えによって決めるのが当然のことなのです。そのため葬儀の公的な役割よりも、遺族の心情や状況が優先されるようになってきているのです。また葬儀が個のものになっていくにつれて葬儀を執り行う場所も自宅や地域の集会所などから葬儀専用の斎場に代わっていきました。
現行の日本の状況を鑑みるに、これからも家族葬の形式で葬儀を執り行うことは増えていくでしょう。また葬儀を執り行う場所も自宅や集会所から葬儀式場で執り行う割合が増えていくでしょう。